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現在、日本に在留している外国人の方が、
「宮城県での生活も慣れてきたし、母国にいる家族と一緒に住みたいなぁ」
…と思うことがあるかと。
または、
「いま仙台に住んでます。外国人(同国の方も含む)と結婚したので、家族滞在に資格変更をしたい」
…と思うことがあるかもしれません。
ただし、いろいろな制約があるので、そのあたりを考察してみたいと思います。
Contents
家族なら誰でもいいわけではない。
奥さん・旦那さんは呼び寄せの対象になります。
お子さんも大丈夫です(成年に達している場合は、難しくなります)
両親は家族滞在ビザでは呼べません。
「なんでよ?家族でしょうよ?」
そう思います。
ただ、現状では…
- 奥さん・旦那さん(配偶者)
- 子(嫡出子、養子、認知された非嫡出子も含む)
…しか、家族滞在ビザでは呼べません。
仙台の短大に通っているのね。
お母さんと旦那さんを仙台に呼べるかな?
旦那さんは呼べる可能性はあるけど、お母さんは難しいね。
お母さんはムリなの?
絶対ムリ?
家族滞在ビザの要件
扶養者と婚姻関係にある・親子関係にある
先にも述べたように、旦那さん・奥さん、子どもしか該当性がありません。
法律上、婚姻関係にある必要があり、死別・離婚した場合はダメです。
子どもは、実子・養子・認知された子である必要がありますが、証明する必要が出てきます。
扶養者に扶養能力がある
「扶養」とは、奥さん(旦那さん)や子どもを養っていけるか。
仕事をしていて十分やっていける場合もあれば、仕事はしてないけど十分資産を持っているかもしれません。
日本人同士の結婚でも同様で、家族を養っていけるかがポイントになります。
養っていけないのに、呼び寄せすることはおかしいですよね?
呼んだところで、生活ができないのでは…(^_^;)
経済的に依存している・子の面倒をみている
実際に同居を前提として扶養者に経済的に依存している必要があります。
普通に専業主婦(主夫)のような状態と言いましょうか。
仕事をしている場合は、経済的に自立していることがほとんどでしょうから、ここでいう「経済的に依存」の状態ではないでしょう。
変な話、就労ビザで仕事をしている者同士が結婚をしたとしても、そのままでは家族滞在ビザへの変更はできず、お仕事を辞めて扶養に入っている状態でなければ、在留資格変更許可申請ができないことになります。
「経済的に依存」の状態が在留資格該当性の要件になっていますので。
お子さんの場合は、実際に養育監護を受けている状態をいいます。
扶養能力(経費支弁能力)がある ※重要
【ケース1】日本で働く中国人の方
中国から奥さんを呼び寄せたい。
仙台市内のマンションに住んでいて、就労ビザで上場企業で働いている。
扶養者である旦那さんは、年収も日本人の大卒程度よりも多めの給与があり、住宅の補助も受けている。
資産も数百万あり。
あまり問題がないような印象がありますよね。
なんか安心感はあるよね。
【ケース2】ベトナム人留学生の方
ベトナムから旦那さんを呼び寄せたい。
扶養者である奥さんは、仙台市内にある専門学校に通っている(2年生)
収入は預金が数十万円、アルバイト代が月に7~8万円
アパートの家賃が4万円。水道光熱費・通信費が3万円。食費が2万円程度。
生活する上でひとり増えたら、しんどそうです。
私じゃないの?
でも、参考にしてみてね。
結局、どういう感じ?
安定した生活を送ることができるかが問われることになりますので、総合的な判断になります。
申請書にも扶養者の収入を記入する欄もありますし、所得証明(課税証明書)で昨年分の収入が明らかになりますので、そこから申請人である配偶者やお子さんを扶養することのできる経費支弁能力を確認されるわけですね。
留学生の場合は、特に厳しい状況になりがちですので、親からの送金に頼ることもあるかと。
申請前にドカンと入金されていても不自然な感じもしますし、定期的に入金されている方が望ましいでしょう。
親子関係を証明する書類や親御さんの所得証明・残高証明なども添付してもいいのかもしれません。
それと直近3か月分ぐらいの収支を表した説明書や支出を表す公共料金領収書の写しも含めて説明する必要があります。
残高を証明する預金通帳の写しも添付しますが、ココでよくわからない入金や出金があると入国管理局から思わぬツッコミがあるかもしれません。
普通に生活していれば問題はなさそうですが、不必要な入手金はなるべく控えるように…。
就労ビザではないので、より慎重に審査がされるだろうね。
収支の計算をしてみて、安定した生活ができるかシミュレーションしてみるよ!
厳しいそうだったら、対策を練る必要があるので、おじさんに相談してちょ。
まとめ
ケース・バイ・ケースなので、相談されることをオススメします。
概要をお聴きした後に、適切な方向性を一緒に考えていきましょう。
申請するには婚姻が有効に成立していることが大前提ですが、結婚前でもご相談ください。
そうだよ。
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