この記事を読むのに必要な時間はです。
あまり考えたくないことですが、入国管理局に申請をした後に考えることは次のようなことですよね。
- 在留資格認定証明書交付申請→在留資格認定証明書の交付
- 在留資格変更許可申請→変更の許可
- 在留期間更新許可申請→更新の許可
- 就労資格証明書交付申請→就労資格証明書の交付
最初からダメ元で申請する方以外は、不交付・不許可は考えたくないし考えていないかもしれませんが、もし申請がダメだった場合はどうなるのか、その後の対応についても考えてみましょう。
予備知識として…
申請時には、添付書類と一緒に下記の封筒又はハガキを同封します。
交付になれば同封した封筒にて在留資格認定証明書交付や就労資格証明書、許可になればハガキで許可の通知が届きます。
- 在留資格認定証明書交付申請→自分の住所等を記載して簡易書留分の切手(392円分)を貼付した封筒
- 在留資格変更許可申請→自分の住所等を記載した入国管理局備付のハガキ
- 在留期間更新許可申請→自分の住所等を記載した入国管理局備付のハガキ
- 就労資格証明書交付申請→自分の住所等を記載して簡易書留分の切手(392円分)を貼付した封筒
Contents
不交付・不許可の通知書はどうやって届くのか
不交付・不許可の通知書は、簡易書留書面で届きます。
「郵便局で~す。書留です!」と局員の方が来たときは、ドキッとするんですね(苦笑)
仙台入国管理局に在留資格認定証明書交付申請をした場合は、交付でも不交付・不交付でも簡易書留で届くので受け取る瞬間にわかります。
自分が同封した封筒ならば交付・入国管理局の茶封筒で届いたら不交付。
同じ簡易書留でも意味合いは天と地ほどの差があり、茶封筒の場合はやはりショックなわけで。
在留資格変更許可申請・在留期間更新許可申請の場合も入国管理局の茶封筒で不許可の通知書が届きます。
わかりやすいです…。
だたし、
現在、仙台入国管理局では申請によって一旦普通郵便で出頭通知書を送ってきて、出頭するよう求めることもあります。
通知書には手数料4,000円の収入印紙を持ってくるようには記載されていないので、許可でないことは確かなワケ…。
こちらとしては、淡い期待を持って仙台入国管理局にいくのですが…
コレはいきなり不許可の通知書を送るのではなく、呼び出した上で個室で理由を伝え、不許可通知書の受取サインをさせる運用。
東京入国管理局に申請した時は、自分が同封した封筒で不交付の通知書が届きました。
おいおい。
人の封筒を使うなやぁ(苦笑)
どちらにしても不交付・不許可通知書と注意書きの紙が入っているだけなので薄っぺらい。
まずは開封してその理由を確認することになります。
不交付・不許可の通知書の内容
- 申請の種類
- 申請日、申請番号
- 理由
- 根拠となる事実
申請すると引き換えに申請受付票がもらえます。
そこには申請日・申請番号が記載されているので、通知書と照らし合わせてみましょう。
不交付・不許可になった理由も書いてあります。
例えば…
最低限な情報しかないですね…。
「申請人側でわかるでしょ?」ってこと?
いずれにせよ、不親切ですね。
「ダメだったんだべ?もういいわ」
「なんでなのよ。聞きたい」
では、
通知が届いた後はどうするか。
不交付・不許可の通知書に対してのリアクション
当事務所としては、入国管理局に出向いて不交付・不許可の理由を審査官に確認することをオススメしてます。
通知書には電話番号の記載があるので、まずは電話をしてみてアポを取ってみるとイイかと思います。
東京入国管理局は電話が非常につながりにくいので、直接出向くことが現実的かもしれません。
仙台入国管理局で不交付・不許可の理由を聞くまでの流れ
アポありでもアポ無しでも、まずは1Fカウンター一番右側の窓口で不交付・不許可の理由を聞きに来たことを伝えましょう。
少し待たされることがあるかもしれませんが、名前を呼ばれて個室に案内されます。
個室内にはテーブルと椅子があって、向かい合って座ります(人数が多いと若干変わるかも…)
審査官から不交付・不許可になった理由を口頭で説明を受けます。
東京入国管理局で不交付・不許可の理由を聞くまでの流れ(就労)
エスカレーターで2Fに行って、ブルーの表示であるC5カウンター(就労審査部門・相談窓口)の機械をポチって番号札を取ります(銀行の手続きと似てます)。
ココの窓口は追加書類の提出受付・出国準備手続き等も兼ねているので、メチャクチャ混んでいます。
カウンター上部には現在進められている番号が表示されているので、自分の番号は表示されたら窓口へGO(職員も呼び出しをしますが、声が小さすぎて聞こえない。窓口の近くに座りましょう)
窓口で出向いた理由を伝えます(不交付・不許可の理由を聞きに来た)。
個別の番号札(オレンジ色で1~50番)をもらって、また待ちます。
カウンター左側にある扉が開くたびに番号が呼ばれるので、自分の番になったら職員に番号札を見せます。
扉から入室して、さらに個室に移り審査官から不交付・不許可になった理由を口頭で説明を受けます。
2時間待って、5分で終わるとか…。
不交付・不許可の理由を聞く時に気をつけておきたいこと
「何がダメだったんですか?」
「◯◯の信憑性がないからです」
終わり??
何も言わなければ、それで終わりになることも。
いや。ホントに。
「理由を聞きに来た」目的は達成されてますよね。
でも、
再申請を考えているなら、それじゃ意味がない。
何でダメだったかを確認して、そのダメだったところがクリアされる(可能性がある)ならば再申請をする意味はあるかもしれない。
審査官は丁寧に「◯◯はこうした方がいいよ」「◇◇はいらないね」とか言いません。
聞かれないことには答えないので、聞きたいことや隠れた瑕疵についても積極的に聞きに行く姿勢が大切になります。
あと当たり前ですが、メモは取りましょう。
審査官も次の対応があるので、早く終わらせたい気持ちがあるかもしれません。
サクッと用件を伝えて、終わりにしたいかもしれません。
私たちも必死です。
一言一句漏らさず確認して、メモを取りましょう。
少し踏み込んで…
- 結婚ビザ→申請人だけでなく、扶養者である日本人のこと
- 就労ビザ→申請人だけでなく、所属機関(雇用先)のこと
審査自体は、ダメに理由があった時点でストップしています。
ダメな理由をリカバリーして再申請をしても、次にダメな理由があれば再び不交付・不許可になる可能性は大いにあります。
ダメな理由がクリアできれば大丈夫だと思うのは早合点。
なので、
理由が確認できたら、持ち帰ってじっくり対策を練ることになります。
まとめ
直接行ってもいいのですが、まずは入国管理局に電話をして「不交付(不許可)の理由を聞きたいです」と連絡を入れましょう。
不交付・不許可の通知書を持って入国管理局に出向き、理由を確認します。
できれば、
行政書士が取次(申請の代理のようなもの)をしていない場合は同席ができないかもしれませんが、「行政書士の人の同席もお願いします」と粘り強く伝えてみてください。