自動車整備士としての「技術・人文知識・国際業務」ビザについて ~仙台・宮城~

自動車整備士

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自動車整備士を養成する専門学校を卒業した外国人留学生は、就職ができるのでしょうか。

一見すると、単純労働に見えなくもないです。

実際には在留資格「技術・人文知識・国際業務」の就労ビザに資格変更をして、業務に従事している外国人の方も多数いらっしゃいます。

自動車整備士として就労ビザを取得するまでの流れや必要な書類、そして注意点について考えてみたいと思います。

流れ

技能実習制度にも自動車に関する部門がありますし新しく創設される「特定技能」においても自動車整備業が分野として候補にあがっております。現在、在留資格「技術・人文知識・国際業務」として求められることは[高度な知識・技術をもって、専門的な業務に従事する]ことが求められるところが決定的に違うところと言えます。

実務的な面で言えば、専門学校等で一定期間自動車整備に関する勉強をしてきたか、加えて「専門士」の称号を取得することは最低条件に。

通常、2年間勉強をすることになりますが、技能実習制度においては最初から現場での実習(座学を除いて)になるところが入り口の段階から違っています。

留学生の場合、12月から在留資格変更許可申請を受付が始まり、卒業見込証明書を添付の上で申請することが可能。

ただし、許可のハガキが届いたからといって、すぐに新しい在留カードが交付されるわけじゃなく、卒業後に卒業証書を提示することにより、新在留カードの交付を受けられます。

内定が早い時期にもらえていれば変更許可申請も早めに出せますので、当然結果も早めに出ることになります(必ず早く出るわけではない)

万が一、変更許可申請が不許可になった場合でも内容によっては再申請をすることもできるだろうし、まったく在留資格該当姓がないのなら、別な会社で変更許可申請の道を探ることも必要になるでしょう。

兎にも角にも、「早め早め」を心がけましょう。

【必要な書類】

申請書や写真(4×3センチ)、在留カード・パスポートの写し、卒業証明書(卒業見込証明書)・成績証明書等は当然必要なので、今回は省略します。

法務省のHPに記載がないものまたは重要と思われる資料で考えていきます。

行政書士さくま事務所が取次をした際に添付又は追加資料提出で求められたものになります。

・誓約書

絶対的に必要な書類ではないです。

雛形もないので自作し、日付・署名(記名)・代表印の押印。

所属機関である雇用主側の目線で「単純労働には従事させない」旨を中心に記載。

後々、単純労働に従事していることが発覚した場合、入管側からすると誓約書などの提出を受けていれば雇用主側に非があること簡単に立証できますので、入管側は何かあったときには抗弁できますよね…。

行政書士のさくまさん
雇用主側では不正が発覚したら不利な立場になりますので、当然ながら「単純労働」と思しき業務には従事させることのないよう。

・「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」の写し

法務省のHPに記載

所属機関である企業の規模が見られます。

税務署の受理印があるもの又は電子申請されたものの写しになります。

たまに受理印がないもの・そもそも法定調書合計表がないケースも。

審査の上で重要な資料になるので、ない場合は不利になろうかと思います。

行政書士のさくまさん
ただ、
その経緯に至ったことを説明することで合理性が見られるようなら、また違った評価になる可能性はあります(ないものはないので、最初から一筆書いておく。やるだけやりましょう)

・業務内容

雇用理由書の中でも説明することにはなりますが、別紙で詳細に説明することがベターかと。

会社案内等があれば、そのまま添付することも。

自動車整備士の場合は、業務内容も専門的ですから自動車ディーラーさんや整備工場さんなら、やることも決まっていますよね。

小さい自動車販売会社さんや整備工場さんの場合は、整備作業の他にも従事させられる業務が考えられるとみなされる可能性はあるかも。

何れにせよ、作っておいて損はないです(提出しないにしても、いろいろと思考も整理されるので)

行政書士補助者の安斎さん
ってか、
「タイヤ交換・オイル交換等単純労働と言われる(思われている)業務に従事するのでは…」と思われそうなら、しっかり説明をしておくべきかと。

 

留学生の方、就職が決まったらどうする?(1)

留学生の方、就職が決まったらどうする?(2)

・就業場所の見取り図

上空からみた様子を図面にします。

申請人がどこで仕事をするのか、わかりやすく記載しましょう。

・1日及び1週間のスケジュール

いわゆるシフト表ですが、なぜ求めてくるのでしょう。

これはどのぐらいの業務量があるかをみているんですね。

スケジュールに落とし込めば、だいたい何をどのぐらいの時間を使って仕事をするのかがわかりますから。

1日の内、時間ごとにどんな業務に従事するのか又その1週間のスケジュールになります。うっかり単純労働に該当する業務内容を書かないように注意。単純労働に従事させる意思がなくても自爆することになりかねません。

こちらも絶対的に必要な書類ではありませんが、頭の片隅においててても良いかと…。

行政書士のさくまさん
自動車整備士の場合は、ステップアップしていくことを前提に数種に分けての作成が望ましいと考えます。

 

一介の自動車整備士としてキャリアプランを描いていくと、いつまで経っても一介の自動車整備士。これだと専門的な業務に従事していくと見えない可能性もありますから。

翻って「2級自動車整備士」→「整備主任者」→「自動車検査員」というキャリアプランの場合は、専門的知識や技術を必要とし、かつ指導的な立場として業務に従事していくことが伺えます。

・就業場所の写真

必須なものではありませんが、審査官がイメージしやすくなるかと考えます。

・人員組織表

自動車整備部門にどのぐらいの従業員がいるのか、また部長・課長等を軸として申請人がどのポジションになるのかも一目瞭然。

自動車整備は相当の専門性がある分野なので、業務量も適正と思われないと「外国人を雇用する必要性がない」とみなされかねません。

ココはごまかしようがないですね…。

注意する点

在留資格「技術・人文知識・国際業務」は、「技術」「人文知識・国際業務」がくっついたことにより、新しくできた在留資格。

中身は変わっていませんが、実社会の現実に合わせるよう文系と理系の垣根を取っ払ったわけです。

「技術」はITや設計に代表されるようなデスクワークがメインですから、現場での仕事で該当性ありにするならば、相当程度の専門的知識・技術を用いた業務にならないとおかしいわけで、本来の趣旨からしたら無理やり該当性ありにしているようにも見えますよね。

行政書士のさくまさん

なので、
その整合性を崩しかねない要件があると途端に「該当性なし」となることが想像できます。
「2級整備士になって…」→国家試験に不合格になったらダメだよね。
「自動車検査員として…」→指定工場ではなく認証工場なら、自動車検査員はおけないよね。

 

大きい会社(法定調書合計表ではカテゴリー2)であっても、該当性がないとなれば不許可は間違いありません。

リカバリー(再申請)すればするほど、審査は厳しくなっていきますので、記載内容には十分注意の上、申請することを心がけましょう。

日程的に余裕を持った申請で

「留学」ビザの在留期限に注意しましょう。

申請結果が届く前に在留期限が切れた場合は、シナリオが変わってきます。

申請後、在留期限が切れる前に許可になった。
→問題なし

申請後、在留期限が切れてから許可になった。
→問題なし

申請後、在留期限が切れる前に不許可になった。
→残りの在留期限に余裕があれば再申請(又は別な会社での申請)。
在留期間の残存期間にもよるが「特定活動」への資格変更を検討

申請後、在留期限が切れた後に不許可になった。
→出国準備の「特定活動」に資格変更後、就職活動のための「特定活動」に資格変更
(ダイレクトに就職活動のための「特定活動」に変更も検討)

「留学」ビザの在留期限が切れていたらと手続き的にも大変になるので、一旦就職活動のための「特定活動」に資格変更をしてからの方が無難でしょう。

行政書士のさくまさん
「留学」ビザの在留期限が切れていなくても、卒業をしていたらアルバイトをしちゃダメですから。

在留資格「特定活動」への変更 ~詳細~

まとめ

  • 「技術・人文知識・国際業務」
  • 「技能実習」
  • 「特定技能」

それぞれの分野で自動車整備業に関しての外国人が増えていくのでは…と考えております。

留学生として日本語学校・専門学校に通った外国人と日本語もままならない外国人では、バックボーンが違いますので待遇に差は出るでのは仕方がないのかな…と。

基準が「日本人と同等以上の報酬額」なっていれば、実際安い賃金で雇用することは難しいでしょうし。

新たな在留資格「特定技能」がどのような方向性で進んでいくのかも含めて、今後はよく見定めていく必要はあるのではと感じております。

自動車整備士



入管専門行政書士
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入国管理局への申請を専門に扱っている行政書士。 ポテトサラダが大好きです。 仙台・宮城だけではなく、東北地方全域に対応。 結婚・就職・短期滞在… ご相談はお気軽にどうぞ。